くるみ割り人形の物語
STORY
第1幕
クリスマス・イヴの夜。少女マーシャの家に、次々とお客様が到着します。会場では大人も子どもも楽しそうに踊っています。そこへマーシャの名付け親、ドロッセルマイヤーおじさんが登場します。不思議な力を持つ彼は、子どもたちに手品を見せ、人形たちを踊らせます。やがてドロッセルマイヤーは子どもたちにクリスマスプレゼントを配り、マーシャにはくるみ割り人形を贈ります。マーシャは大喜びで人形を抱きしめます。それを見た弟のフリッツは、その人形を欲しがります。取り合ううちに、人形は壊れてしまいました。
パーティーが終わり、家の中は静かになります。マーシャは壊れたくるみ割り人形が気になって眠れません。夜中にそっと起き出し、居間へ向かいます。その時、時計の鐘が零時を告げました——。鐘の音とともに、クリスマスツリーがぐんぐん大きくなっていきます。気がつくとマーシャは、おもちゃやネズミと同じくらい小さくなっていました。
そこへネズミの大群が押し寄せます。くるみ割り人形が指揮をとり、おもちゃの兵隊たちと共に立ち向かいます。ネズミの王様とくるみ割り人形の戦いが始まります。マーシャは隙を見てスリッパを投げ、ネズミの王様の気をそらしました。その一瞬で、くるみ割り人形は勝利を手にします。すると、くるみ割り人形は凛々しい王子の姿に変わりました。王子はマーシャにお礼を言い、雪の森を抜けてお菓子の国へと連れて行きます。
第2幕
お菓子の国では、女王である金平糖の精をはじめ、たくさんの住人がマーシャを迎えてくれます。スペインの踊り(チョコレート)、アラビアの踊り(コーヒー)、中国の踊り(お茶)、ロシアの踊り(トレパック)……。多彩な踊りが次々と繰り広げられ、マーシャは夢のようなひとときを過ごします。やがてマーシャ自身も踊りを披露し、歓迎してくれたみんなに感謝を伝えて別れを告げます。
ふと気がつくと、そこはお菓子の国ではなく、自分の家のソファの上でした。すべては、イヴの夜にマーシャが見た夢だったのです—